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DDoSの行方

(1/25, 2/8 追記あり)
イギリスで Anonymousの若者 2人に禁固刑 (18ヶ月と7ヶ月)の有罪判決が出ました。また別の一人にも執行猶予つきの判決が出ているようです。彼らは2010年に起きた Operation Paybackという攻撃作戦で MasterCard, Visa, PayPalなどへの DDoS攻撃を行っていました。Anonymousが注目されるきっかけとなった大きな事件と言えるでしょう。
U.K. Jails Anonymous Pair For Cyber Attacks - Forbes
Anonymous hackers jailed for cyber attacks | Technology | guardian.co.uk
BBC News - Anonymous hacker group: Two jailed for cyber attacks

またアメリカでも同様の容疑で、2011年に14人が逮捕、起訴されています。(彼らのことを PayPal14と呼ぶことがあります。)
USDOJ: Sixteen Individuals Arrested in the United States for Alleged Roles in Cyber Attacks


一方で、ホワイトハウスに対して、DDoSを合法化するとともに、DDoSによって服役中の人を自由にするように求める請願書が出て、最近ちょっと話題になりました。1ヶ月後の期限(2月6日)までに規定数の署名をあつめるのは難しそうですが、それでも1月25日時点で 5,600人を越す人が賛成の署名をしています*1
Make, distributed denial-of-service (DDoS), a legal form of protesting. | We the People: Your Voice in Our Government

DDoSは街頭デモの単なるオンライン版であり犯罪行為ではない、との主張は以前から一部で根強くありますが、一定の支持を得ていることが今回の件からもわかります。またアメリカでは、DDoSによってターゲットとなったコンピュータにダメージを与える行為が、Computer Fraud and Abuse Actに反するとして罪に問われています。しかし、Aaron Swartzの自殺をきっかけに、この法律自体を批判する意見を多く見かけるようになりました。
In the Wake of Aaron Swartz's Death, Let's Fix Draconian Computer Crime Law | Electronic Frontier Foundation (日本語訳はコチラ)

立場が変われば見方も変わるので、こうすべきと単純に決められるものではありませんが、いろいろな意見を闘わせて合意が形成されるといいなあと思います。今後の動きに注目です。


(1/25 追記)
Commander Xなど Anonymous関連の裁判で弁護をしている Jay Leidermanが Guardianに記事を書いてますね。
Justice for the PayPal WikiLeaks protesters: why DDoS is free speech | Jay Leiderman | Comment is free | guardian.co.uk

なぜ DDoSは表現の自由 (Free Speech)として保障されるべきなのか、という主張をしています。コメントもたくさんついていて、なかなか興味深いです。


(2/8 追記)
DDoS合法化を求める請願ですが、2/6の期限までに集まった署名は 6,000人ちょっと。25,000人の規定数を越えることはできませんでした。

*1:規定の署名が集まると政府は正式に検討して回答しなければならないそうです。少し前にデス・スター建造について話題になりましたね。

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